「カルティオビッグ オフロード」と聞くと“ビッグ=大きくて重い物も運べる最強モデル”と思いがちです。ところが実際の耐荷重は100kgで、通常のカルティオビッグ(400kg)より小さい——ここを誤解したまま選ぶと「重量物用に買ったのに容量が足りない」というミスマッチが起こります。本記事ではオフロードの本当の強みと、通常のカルティオビッグ・標準カルティオとの役割の違いを整理し、現場ごとにどれを選ぶべきかを判断できるようにまとめました。
カルティオビッグ・オフロードとは?
カルティオビッグ オフロード(MPK-906N-OR)は、樹脂台車「カルティオビッグ」シリーズの中で、屋外・悪路での走行に特化したモデルです。最大の特徴は車輪で、TRUSCO公式では前輪に大径車輪を使用することで走行時の段差乗り越えに優れていると案内されています。ノーパンクタイヤも採用しています。
公式PDFでは、砂利道・草地・砂地・雪道などの悪路でも優れた走破性と直進安定性を発揮するとされています。ここで先に押さえたいのが、耐荷重は均等荷重100kgだという点。名前は「ビッグ」ですが、重い物をたくさん載せるためのモデルではありません。
カルティオビッグ オフロードの特徴

| 項目 | カルティオビッグ オフロード(MPK-906N-OR) |
|---|---|
| 均等荷重 | 100kg |
| 荷台サイズ | 長さ900 × 幅778mm |
| 高さ | 265mm |
| ハンドル高さ | 950mm |
| 車輪 | 前輪240mm・後輪170mm |
| タイヤ | ノーパンクタイヤ |
| 質量 | 19.68kg |
| 得意な路面 | 段差・砂利・草地・砂地・雪道などの悪路 |
スペックは変動する可能性があります。最新値は商品ページでご確認ください。
- 1. 大径の前輪で段差・悪路に強い:前輪240mmが段差や凸凹を滑らかに乗り越え、砂利や草地でも沈み込みにくい。直進安定性も確保。
- 2. ノーパンクタイヤで屋外でも安心:空気を使わないため鋭利なものでパンクする心配がなく、整備の手間も減る。
- 3. 悪路特化の“引き換え”がある:走破性の代わりに車体は大きく(幅778・高さ265mm)、19.68kgと重め。耐荷重も100kgに抑えられている。
つまりオフロードは、“重さ”ではなく“走る場所”で価値が出る台車です。
カルティオビッグ オフロード(悪路・段差向け/均等荷重100kg)


※悪路・段差向けのモデルです。重量物の運搬には耐荷重を必ずご確認ください。
通常のカルティオビッグとの違い

同じ「カルティオビッグ」でも目的が異なります。最も誤解されやすいのが耐荷重です。
| 項目 | 通常のビッグ(固定 MPK-900) | オフロード(MPK-906N-OR) |
|---|---|---|
| 均等荷重 | 400kg | 100kg |
| 荷台サイズ | 900 × 620mm | 900 × 778mm |
| 質量 | 12.2kg | 19.68kg |
| 得意な場面 | 平坦な床で重量物を運ぶ | 段差・悪路を越える |
| 車輪 | 標準キャスター | 大径前輪・ノーパンク |
数字を見ると一目瞭然で、重さを運ぶ力は通常ビッグ(400kg)が4倍です。名前から「もっと強そう」と感じますが、耐荷重では通常ビッグのほうが上です。使い分けはシンプルで、平坦床で重い物なら通常ビッグ、屋外・段差・砂利ならオフロード。「重い物を悪路で」という場合はどちらを優先するか決める必要があります。
通常のカルティオビッグ(平坦床・重量物向け/均等荷重400kg)






※平坦床での重量物運搬向け。使用条件は取扱説明書をご確認ください。
標準カルティオとの違い

「そもそも大型が必要か」という視点も大切です。屋内の平坦床がメインなら、軽くて扱いやすい標準カルティオが向くことも多いです。
| 項目 | 標準カルティオ(MPK-780) | ビッグ オフロード |
|---|---|---|
| 均等荷重 | 200kg | 100kg |
| 荷台サイズ | 780 × 490mm | 900 × 778mm |
| 質量 | 6.8kg | 19.68kg |
| 得意な場面 | 屋内の一般搬送 | 屋外・悪路 |
| 強み | 軽い・取り回しがラク | 段差・悪路に強い |
標準カルティオは本体6.8kgと非常に軽く、持ち運び・積み下ろし・共用がラク。一方オフロードは19.68kgと約3倍。屋内の平坦床では、オフロードの重さと大きさはむしろ扱いにくさになります。「屋外・悪路を運ぶ必要があるか」が分かれ目です。
標準カルティオ MPK-780(屋内・一般搬送向け/200kg・本体6.8kg)




どんな現場で使い分ける?シチュエーション別の選び方

路面別の選び方早見表
| 路面・環境 | 向きやすいモデル | 理由 |
|---|---|---|
| 屋外・段差・砂利・草地・雪道 | ビッグ オフロード | 大径前輪+ノーパンクで走破性が高い |
| 平坦な屋内床(重量物) | 通常のビッグ(400kg) | 耐荷重に余裕 |
| 平坦な屋内床(一般搬送) | 標準カルティオ(200kg) | 軽くて扱いやすい |
| 平坦な屋内床(軽い小物) | weego(100kgクラス) | 小回り・コンパクト |
あくまで一般的な目安です。実際の選定は路面・荷物・サイズ・商品仕様に基づいてご判断ください。
シチュエーション別早見表
| シチュエーション | おすすめの方向性 |
|---|---|
| 建設現場・屋外資材置き場で段差を越える | オフロード一択に近い |
| 倉庫内で重いパレット荷を運ぶ | 通常ビッグ(400kg)。電動アシストも候補 |
| 工場ラインで部品を頻繁に運ぶ | 標準カルティオ(軽さ重視) |
| 平台車としても手押しとしても使いたい | フラット回転タイプ |
| 使わないとき省スペースに収納したい | 折りたたみハンドルタイプ |
| 重い荷を長距離・高頻度で運ぶ | 電動センシングアシスト付(300kg) |
「重い荷を悪路で」という欲張りな条件のときは、優先順位を決めるか、運搬経路の整備(段差解消スロープなど)もあわせて検討すると現実的です。
カルティオビッグ系の種類と違い
| モデル | 均等荷重 | 特徴・向く用途 |
|---|---|---|
| weego(カルティオミニ) | 100kgクラス | 軽い小物・取り回し最優先。屋内の小規模搬送 |
| 標準カルティオ MPK-780 | 200kg | 屋内の一般搬送。軽くて扱いやすい汎用機 |
| ビッグ オフロード | 100kg | 屋外・段差・悪路に特化。大径前輪・ノーパンク |
| ビッグ 固定/折りたたみ | 400kg | 平坦床で重量物。シリーズの主力 |
| ビッグフラット 回転 | 400kg | 平台車と手押し台車の1台2役 |
| ビッグ 電動アシスト付 | 300kg | 電動走行で重い荷を長距離・高頻度に |
耐荷重はクラスを含む目安です。各モデルの正確な値・サイズは商品ページでご確認ください。
ここでも分かるのは、オフロードは耐荷重ではシリーズ内で最も小さい部類だということ。名前の印象に引きずられず、用途で選びましょう。
用途で広がるカルティオビッグ系


weego/カルティオミニ(軽い小物・取り回し重視/100kgクラス)


導入前に確認したいチェックポイント
- 運ぶ場所の路面は?(屋外・段差・砂利か/平坦な屋内か)
- 運ぶ荷物の最大重量は?(オフロードは100kg、通常ビッグは400kg)
- 荷物の大きさは荷台に収まるか?
- 台車自体の重さ・大きさは現場で扱いやすいか?(オフロードは19.68kgと重め)
- 使わないとき収納スペースは足りるか?(折りたたみの要否)
- 停車を固定したい場面はあるか?(ストッパー要否)
- 「重い荷を悪路で」のような両立条件ではないか?(優先順位の整理)
- 必要台数・納期・予算を確認したか?(在庫は変動するため早めに)
よくある選定ミス
- 「ビッグ オフロード=最強」と誤解:重量物用に買ったが均等荷重100kgで容量不足。重量物なら通常ビッグ(400kg)が正解だった。
- 路面を見ずに耐荷重だけで選ぶ:屋外の段差現場に通常ビッグを入れたが段差で進みにくかった。
- 重さと悪路を1台で求める:「重い荷を砂利道で」を1台で満たそうとして、どちらも中途半端に。
- 台車自体の重さを見落とす:オフロード19.68kgを軽トラへ毎回積み下ろしするのが負担だった。
- 収納スペースを考えていない:大型を導入したが置き場所に困り、折りたたみにすればよかった。
防ぐコツは ①路面を確認 → ②荷物の重量・サイズ → ③台車の重さ・収納性 → ④優先順位を決めて機種選定 の順。商品名ではなく条件で選ぶのが鉄則です。
課題別に見るおすすめ導線
- 屋外・段差・砂利を越えたい:オフロード(159780 / 159781)
- 平坦床で重量物(400kg):通常ビッグ(159749 / 159750 / 216706 / 159757 / 216708 / 216713)
- 平台車と手押しの2役:フラット回転(216710)
- 重い荷を長距離・高頻度:電動アシスト付(216714)
- 屋内の一般搬送(軽さ重視):標準カルティオ(167468 / 190479 / 190475 / 190476)
- 軽い小物・取り回し重視:weego(159715 / 159718)
最終的な適合は、路面・荷物の重量とサイズ・収納性の組み合わせで決まります。気になるモデルは商品ページの仕様と現場の条件を照らし合わせてご確認ください。
よくある質問(FAQ)
カルティオビッグ オフロードは何kgまで載せられますか?
通常のカルティオビッグとオフロード、どちらが強いですか?
オフロードはどんな路面で使えますか?
屋内中心ならどれがいいですか?
重い荷物を悪路で運びたいのですが?
まとめ
カルティオビッグ オフロードは、悪路・段差に強い専用台車ですが、耐荷重は100kgです。
- ・前輪の大径車輪+ノーパンクタイヤで、砂利・草地・砂地・雪道・段差に強い
- ・均等荷重は100kg。「ビッグ」でも通常のカルティオビッグ(400kg)より耐荷重は小さい
- ・平坦床で重量物なら通常ビッグ、屋内一般なら標準カルティオ(軽い・本体6.8kg)が向く
- ・選ぶ基準は商品名ではなく 「路面 → 重量 → サイズ → 収納性」 の順
- ・「重い荷を悪路で」は両立しにくい。優先順位を決めて選ぶ
名前の印象で選ぶとミスマッチが起こります。現場の条件から逆算すれば、シリーズの中に必ず合う1台が見つかります。耐荷重・仕様・在庫は変動するため、最終的な選定と使用方法は各商品ページの仕様・取扱説明書・使用条件をご確認のうえご判断ください。
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運営:株式会社トレード(グリーンクロスグループ)|本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。 耐荷重・価格・在庫・仕様は変動する場合があり、最新情報は各商品ページでご確認ください。安全な使用方法・使用条件については、メーカーの取扱説明書および仕様に従ってください。
