夜になると店舗看板が見えにくい、道路から看板が目立たない、既存の看板を活かしたまま明るくしたい——こうした悩みは、看板本体を作り替えなくても、外照式のLEDライトや看板照明を後付けすることで改善できる場合があります。
ただし、看板照明は「明るいLED投光器を付ければよい」という単純なものではありません。看板のサイズ、設置高さ、照射角度、色温度、防水性能、器具の出幅、近隣への光漏れ、道路・隣地への越境などを考えて選ぶ必要があります。この記事では、看板照明を後付けしたい方に向けて、外照式LEDライト・LED投光器・アームスポット・薄型外照灯の選び方と、ビューフラッド、ビュートロン、アドビュー、ポラックスの使い分けをわかりやすく解説します。
看板照明の後付けとは?既存看板を夜でも見やすくする方法
看板本体を残して照明だけ追加する方法
後付け照明は、既存の壁面看板・ファサード看板・自立看板などに、外照式ライトを追加して夜間の視認性を高める方法です。看板の電装(内照式)を一新するのではなく、看板の外側から光を当てる「外照式」で明るさを補うイメージです。
後付けが向いているケース
- 昼間は見えるが夜になると看板が沈む
- 店舗の営業時間が夕方以降にもある
- 看板本体は使えるので作り替えたくない
- 蛍光灯や古い照明をLED化したい
- 看板面にムラが出ている
- アームライトの出幅が気になる
- 電気代・交換頻度を抑えたい
後付けが難しいケース
- 電源が確保できない
- 取付下地が弱い
- 隣地・道路・歩道側へ器具が大きく出る
- 高所作業車や足場が必要
- 屋外広告物条例や建築条件の確認が必要
看板照明を後付けするときに最初に確認する7つのポイント
1)看板のサイズ
看板の高さ・横幅によって必要な照明の種類が変わります。小型看板、中型看板、大型看板では、選ぶ照明器具や照射距離が異なります。ニッケンハードウェアのビューフラッドでは、VF40は看板H寸法2m〜3.5m、VF80は3m〜4.5m、VF120は4m〜5.5mの中型〜大型サイン向けとして紹介されています。
- VF40:小型サイン向け
- VF80:中型サイン向け
- VF120:大型サイン向け
2)照射角度:広角か狭角か

看板全体をやわらかく照らしたい場合は広角、遠くまでしっかり光を飛ばしたい場合は狭角が候補になります。看板面に近すぎると光ムラが出やすく、複数灯の配置で均一性を調整する方法もあります。
| 配光 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 広角 | 面全体をやわらかく照らす | 横長・面積のある看板 |
| 狭角 | 遠く・縦方向へ光を飛ばす | 縦長看板・離れた設置位置 |
3)色温度:白色・昼光色・電球色の印象
看板照明では、色温度によって店舗の印象が変わります。ビューフラッドの指定商品は白色5000K、ビュートロンでは昼光色6000K・電球色2700Kの指定商品があるため、店舗の雰囲気に合わせて使い分けられます。
| 色味 | 印象 | 向いている業種例 |
|---|---|---|
| 電球色(2700K前後) | あたたかい、落ち着いた印象 | 飲食店、旅館、美容室、和風店舗 |
| 白色(5000K前後) | 自然で見やすい | クリニック、学習塾、事務所、一般店舗 |
| 昼光色(6000K前後) | くっきり、視認性重視 | ロードサイド店舗、駐車場、施設サイン |
4)本体色:ブラックかホワイトか
器具本体が目立つ場所に付く場合は、看板枠・壁面・外観との相性を確認します。白壁・白系看板にはホワイト、黒枠・木目・和風外観にはブラックが選ばれやすいです。ビュートロンは白・黒の本体色を選べ、黒は和風やウッド系デザインとも相性がよいと紹介されています。
5)器具の出幅・越境リスク
後付け照明で意外と重要なのが、器具の出幅です。一般的なアームスポットは前面に出幅が必要になり、隣地境界や歩道、道路側への越境、サインデザインへの影響が問題になる場合があります。出幅を抑えたい場合はアドビュー、意匠も含めてアームスポットを選びたい場合はビュートロン、大型サインを均一に照らしたい場合はポラックスが候補になります。
6)防水・防塵・耐久性
屋外看板では、雨・風・粉じん・振動・塩害なども考える必要があります。ビュートロンはPSE、IP65、防水防塵試験、耐振動試験、塩水噴霧試験に適合クリアしていると紹介されています。ビューフラッドでも、IP65・耐振動試験・塩水噴霧試験への適合が示されています。
7)施工性・電源・メンテナンス
後付け照明では、商品代だけでなく施工費・高所作業・配線・交換頻度も考える必要があります。アドビューは、従来のレフ球と比べて消費電力の削減や長寿命による交換施工費の抑制に触れられており、定格寿命40000時間と説明されています。
看板照明の後付けに使う主な照明タイプ
| タイプ | 向いている看板 | 特徴 | 主な導線 |
|---|---|---|---|
| LED看板灯・外照式投光器 | 小〜中型看板 | 後付けしやすく汎用性が高い | ビューフラッド |
| 一体型アームスポット | 店舗看板・壁面看板 | アームと灯具がまとまり施工しやすい | ビュートロン |
| 薄型外照式LED照明 | ファサード・壁面看板 | 出幅を抑え、ムラを減らしやすい | アドビュー |
| LED外照灯 | 大型壁面・ファサード・自立看板 | 均一配光・大型対応 | ポラックス |
| 一般LED投光器 | 作業・仮設・補助照明 | 看板用としては用途確認が必要 | LED投光器一覧 |
ビューフラッド|小型〜大型看板に使いやすい外照式LED投光器
こんな看板におすすめ
- 店舗正面の壁面看板
- 駐車場側の案内看板
- ロードサイド店舗の看板
- 小〜中型の外照式看板
- 白色5000Kで視認性を重視したい看板
選び方
看板の高さに合わせてVF40(小型)・VF80(中型)・VF120(大型)を選び、面を広く照らすなら広角、遠く・縦方向に飛ばすなら狭角。外観に合わせてブラック・ホワイトを選びます。






ビュートロン|一体型アームスポットで後付け施工をシンプルにしたい場合
ビュートロンが向いているケース
- アームスポットを後付けしたい
- ランプ・ホルダ・アームの手配を簡単にしたい
- 店舗外観に合う白・黒の本体を選びたい
- Lアーム・SSアームなど、設置場所に合わせてアームを選びたい
- サビや屋外耐久性も重視したい
ビュートロンは、ランプ・ホルダ・アームを個別に手配する必要がない一体型で、組み立て済み・電線通し済みの状態で箱に入っており、施工時間を短縮できる点が紹介されています。
白・黒、昼光色・電球色、アーム形状の選び方
昼光色6000Kは視認性重視、電球色2700Kはあたたかい印象の店舗向け。Lアームは出幅を出しやすく、SSアームはコンパクトな設置に向きます。配光は広角で面全体、狭角で縦長・遠距離照射が選びやすいです。




アドビュー|出幅を抑えて看板面をムラなく照らしたい場合

アドビューが向いているケース
- アームライトの出幅が気になる
- 隣地・道路・歩道側への越境を抑えたい
- ファサード看板をすっきり見せたい
- 看板面の光ムラを減らしたい
- 電気代やランプ交換頻度も見直したい
アドビューは、アームライト式器具と比べて出幅が少なく、隣接する敷地・道路・歩道に越境することが少ないデザインと説明されています。また、LEDとレンズの組み合わせによる配光設計で、一般的な外照式と比べてムラのない均一に近い明るさを確保すると紹介されています。
出幅を抑えたい場合のメリット
出幅が最大でも230mmと小さく、隣地境界や歩道・道路側への越境リスクを抑えやすい設計です。ファサード看板や壁面看板の外観を損ねにくい点も、後付け照明では大きなメリットになります。
光ムラを抑えたい場合のメリット
連結や上下照射で大型サインにも対応しやすく、既存スポット照明の見た目が気になる場合にも提案しやすいラインアップです。定格寿命40000時間と説明されており、ランニングコストの見直しにも向きます。
ポラックス|大型壁面看板・ファサード看板を均一に照らしたい場合

ポラックスが向いているケース
- 大型壁面看板を照らしたい
- ファサード看板をすっきり照らしたい
- 出幅を抑えたい
- ムラの少ない照射を重視したい
- 屋上広告塔や大型サインに使いたい
- 連結して間口の広いサインに対応したい
ポラックスシリーズは、従来の投光器と比べて看板全面への突き出し量を抑えた設計で、独自の配光制御により従来のスポットライト照明と比べてムラの少ない照射が可能と説明されています。
大型壁面・ファサード・自立看板での使い分け
| シリーズ | 推奨用途 |
|---|---|
| パワーポラックス3 | 屋上広告塔・大型壁面看板など |
| ポラックス4 | 壁面看板・ファサード照明など |
| ポラックス3 | 駐車場サイン・自立サインなど |
| ポラックス3 T型 | 駐車場・軒下などの直下照明 |
出幅と均一配光を重視したい場合
1灯の一般投光器だけでは光ムラが出やすい大型看板では、連結対応を前提にしたポラックスのような外照灯を検討すると、看板面を均一に照らしやすくなります。
看板の種類に合わせて外照式LED照明を選ぶ
小型店舗看板から大型壁面看板まで、サインシティではビューフラッド・ビュートロン・アドビュー・ポラックスなど、用途別の看板照明を取り扱っています。以下から各シリーズの詳細をご確認ください。
看板照明を後付けするときの失敗例
明るさだけで選んでしまう
明るいだけでは、看板全体がきれいに見えるとは限りません。配光角度、設置距離、看板面の高さ、複数灯の配置が重要です。作業用投光器の選び方については、投光器のルーメン目安の記事も参考にしてください。
光ムラが出る
照明の数が少ない、照射角度が合っていない、看板面との距離が近すぎる場合、明るい部分と暗い部分が目立ちます。
器具が前に出すぎる
看板本体より照明器具が大きく出ると、外観を損ねたり、隣地・道路側への越境が問題になる場合があります。
まぶしさ・ハレーションが出る
光源が見えすぎると、通行人や車両からまぶしく感じる場合があります。看板照明は、看板面を照らしつつ、見る人に直接光が入りにくい設計が重要です。
屋外なのに防水・耐久性を確認していない
屋外看板は雨風を受けるため、防水・防塵・耐振動・耐塩害などの仕様確認が必要です。
施工条件を確認していない
電源、下地、高所作業、足場、看板の構造、配線ルートを確認せずに商品だけ選ぶと、取付時に困る可能性があります。
看板照明の後付けで確認したいチェックリスト
| 確認項目 | チェック内容 |
|---|---|
| 看板サイズ | 高さ・横幅・厚みを確認したか |
| 看板種類 | 壁面・ファサード・自立・ポール・袖看板など |
| 取付位置 | 上部・下部・左右・壁面・支柱など |
| 照射距離 | 看板面までの距離が合っているか |
| 配光 | 広角・狭角のどちらが合うか |
| 色温度 | 白色・昼光色・電球色の印象が合うか |
| 本体色 | 壁面・看板枠・外観になじむか |
| 出幅 | 道路・歩道・隣地側へ出すぎないか |
| 防水性能 | 屋外設置に対応しているか |
| 電源 | 電源位置・配線ルートを確認したか |
| 施工 | 高所作業や足場が必要か |
| メンテナンス | 交換・清掃・点検がしやすいか |
看板照明の後付けは自分でできる?施工相談が必要なケース
商品購入だけで済むケース
- 既存器具の交換で仕様が近い
- 低所で作業できる
- 電源・下地が確認できている
- 電気工事の手配ができる
専門業者に相談した方がよいケース
- 高所看板
- 大型壁面看板
- 新規配線が必要
- 隣地・道路・歩道への出幅が気になる
- 照射ムラを避けたい
- 看板本体の補修も必要
- 電気工事士による作業が必要な場合
看板照明の選定・既存看板の見直し・施工相談へつなげる
看板照明を後付けする場合は、商品を選ぶだけでなく、看板のサイズ・設置条件・近隣への影響まで含めて確認することが大切です。サインシティでは看板照明のほか、看板資材・施工相談もあわせてご利用いただけます。
よくある質問(FAQ)
看板照明は後付けできますか?
看板照明はLED投光器でも代用できますか?
看板照明は広角と狭角のどちらを選べばよいですか?
アームライトの出幅が気になる場合はどうすればよいですか?
大型看板にはどの照明が向いていますか?
まとめ
看板照明を後付けする場合は、明るさだけでなく、看板サイズ、照射角度、色温度、出幅、防水性能、施工性まで確認することが重要です。小〜中型看板ならビューフラッド、一体型アームスポットならビュートロン、出幅を抑えたいならアドビュー、大型壁面・ファサード看板ならポラックスも候補にしてください。作業現場向けのLED投光器選びとは異なる視点が必要なので、LED投光器の選び方の記事とあわせて読むと、用途の違いがより明確になります。
看板照明の後付け・LED化なら、サインシティでまとめて確認できます
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