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選び方ガイド

ケーブルカッターの選び方|充電式・油圧式・ラチェット式と圧着工具の使い分け

公開日:2026年7月8日/約15分で読めます

電設工事用のケーブルカッターや圧着工具を選ぶイメージ

この記事の要点(先に結論)

ケーブルカッターは、切断する線種・ケーブル外径・作業場所・電源方式で選ぶのが基本です。

  • CV線・CVT線など太いケーブルを頻繁に切るなら、充電式や油圧式が候補になります。
  • 電源を確保できる作業場では、AC100Vコード式も検討できます。
  • 持ち運びや非常用を重視するなら、ラチェット式も選択肢になります。
  • レースウェイ・ダクター・ケーブルラックを加工する場合は、専用カッターを確認しましょう。
  • 切断後の端末処理まで考えるなら、圧着工具もあわせて選ぶと工具構成を整理しやすくなります。

購入前には、対応線種、最大切断能力、切断径、sq表記、電源方式、重量、作業姿勢、交換刃・ダイスの有無を確認しましょう。電気工事は感電・火災の危険があるため、有資格者による作業・停電・検電・社内手順・使用工具の適合確認が前提です。

電設工事・設備工事用の切断工具・圧着工具・工具セットを、手作業工具一覧で確認する

ケーブルカッターは「切るもの」と「現場条件」で選ぶ

CV線・CVT線・IV線など、まず線種を確認する

工具ごとに対応できる線種が異なります。CV線・CVT線・IV線・VVR線など、実際に切る線種を先に確認しましょう。

sqとφの両方で切断能力を見る

sq(導体断面積)だけでなく、φ(口径・外径)も確認します。sqが合っても外径が大きく工具の口に入らない場合があります。

太いケーブルには油圧式・電動式が使いやすい

大径ケーブルや電力線の切断は、手動よりも充電式・油圧式のほうが作業負担を抑えやすい場合があります。

レースウェイやケーブルラックは専用工具を選ぶ

レースウェイ・ダクター・ケーブルラックは、ケーブルカッターで無理に切らず、対象部材に合う専用カッターを使うのが基本です。

切断後の圧着作業まで考えて工具をそろえる

電設工事では切断後に端末処理・圧着作業が発生することがあります。切断工具と圧着工具をあわせて検討すると、現場の工具構成を整理しやすくなります。

ケーブルカッターの種類と違い

充電式・油圧式・ラチェット式ケーブルカッターの比較イメージ

数値はメーカー公表値です。型番の末尾(KB・XB など)でキット内容・付属電池・仕様が異なる場合があるため、最終的な能力は各商品ページでご確認ください。

充電式ケーブルカッター|現場移動が多い電設工事向け

AC100Vコード式ケーブルカッター|電源が取れる作業場・加工場向け

ワイヤレス・油圧式ケーブルカッター|大径ケーブル・電力系作業向け

ラチェット式ケーブルカッター|手動で使える持ち出し工具

タイプ特徴向いている現場確認ポイント
充電式電源不要で取り回しやすい現場移動が多い電設工事バッテリー電圧・切断能力・重量
AC100Vコード式連続作業に向く加工場・電源が取れる固定作業電源環境・コード取り回し
ワイヤレス・油圧式大径ケーブルに強い大径ケーブル・電力系作業切断能力φ・対応線種・重量
ラチェット式(手動)電源不要・持ち出しやすい軽作業・持ち出し・非常用対応材質・作業量・sq
太いケーブルの切断は、対応線種と切断能力を確認して選ぶ(充電式・油圧式カッター)

切断能力の見方|sq・φ・線種を間違えない

sqは導体断面積、φは外径・口径の確認に使う

sqは導体の断面積、φは口径・外径の目安です。両方を確認しないと、断面積は合っても外径が大きく工具に入らないことがあります。

CV線・CVT線・IV線・VVR線で対応能力が変わる

同じ工具でも線種によって対応できる最大サイズが変わります。切る線種ごとの能力を確認しましょう。

銅・アルミ以外の材質は対応可否を必ず確認する

銅・アルミ専用の工具で鋼線などを切ろうとすると、工具の破損や事故につながるおそれがあります。対応材質を必ず確認してください。

ACSR・鋼線・メッセンジャーワイヤーは専用対応を確認する

ACSRや鋼線、メッセンジャーワイヤーなどは、対応をうたった工具でのみ切断します。ラチェット式などでは切断不可の材質が明記されている場合があります。

確認項目見るポイント失敗例
線種CV、CVT、IV、VVR、ACSRなどCV線は切れるがACSRは切れない工具を選ぶ
sq導体断面積250sqまでの工具で325sqを切ろうとする
φ口径・外径sqは合うが外径が大きく入らない
材質銅、アルミ、鋼線など銅・アルミ専用で鋼線を切ろうとする
活線可否通電状態での切断は避ける停電・検電せず作業する
替刃交換刃・メンテナンス性刃が摩耗しても交換体制がない

用途別に見るケーブルカッターの選び方

太い電力ケーブルを専用カッターで切断するイメージ
用途向いているタイプおすすめ商品導線
一般的な電気工事・設備工事充電式(扱いやすい)Panasonic EZ45A6KB/EZ45A7XB、泉 S7K50YEZ45A6KB
大径ケーブル・電力線高出力・油圧式DAIA HPC85BRLA/HPC65BRLA、Milwaukee M18HCC75R0CJP/M18HCC450CJPM18 75mm
作業場・加工場(電源あり)AC100Vコード式DAIA HPC85B/HPC65BHPC85B
狭所・高所・持ち出し軽量・手動Klauke ESG25L、KNIPEX 9532100ESG25L

狭所・高所・持ち出し作業では軽量・コンパクトな工具が扱いやすい場合があります。Klauke ESG25Lは最大φ25mm・約2.1kgで、銅・アルミ・ACSR・鉄線に対応するとされています(メーカー公表値・要確認)。KNIPEX 9532100は手動のラチェット式ですが、スチールワイヤー・ワイヤーロープは切断できないため、対応材質の確認が必要です。

レースウェイ・ダクター・ケーブルラックを切る工具

レースウェイを専用カッターで加工するイメージ

レースウェイは専用カッターでバリを抑えて切断する

レースウェイやダクターは、バリを抑えた切断や穴あけに対応する専用カッターを使うのが基本です。

ダブルダイス付きは複数サイズを扱う現場に便利

複数サイズのレースウェイ・ダクターを扱う現場では、ダブルダイス付きが段取りを減らせる場合があります。

ケーブルラックには専用カッターを検討する

パイプ・鋳鉄管はケーブルカッターではなく専用管カッターへ

管材はケーブルカッターでは切断しません。鋼管・鋳鉄管には専用の管カッターを使います。

切断後に必要になる圧着工具の選び方

圧着工具で電線端末を処理するイメージ

圧着工具は端子サイズ・sq・ダイスで選ぶ

扱う端子・ケーブルサイズと、対応する圧着範囲・ダイスで選びます。

14〜250mm²なら250クラスを確認する

150〜325mm²なら325クラスを確認する

コードレス式とAC100V式は現場条件で選ぶ

タイプ向いている現場確認ポイント
コードレス式現場移動が多い、電源確保が難しいバッテリー電圧、作業回数、充電器
AC100V式加工場、電源が取れる固定作業電源環境、コード取り回し
250クラス14〜250mm²中心対応ダイス、端子サイズ
325クラス150〜325mm²中心重量、ヘッド角度、作業姿勢
切断後の端末処理には、圧着範囲・ダイスに合う圧着工具(250/325クラス)を確認する

電設工事の工具を法人でそろえるときの備品リスト

法人担当者が電設工具の備品リストを確認するイメージ

切断工具

現場で切る線種・サイズに合わせて、充電式・AC100V・油圧式・手動式を組み合わせます。

圧着工具

扱う端子サイズに合わせて250クラス・325クラス、電源方式を選びます。

配線支持材加工工具

レースウェイ・ダクター・ケーブルラック用の専用カッターを用意します。

工具ケース・持ち出しセット

持ち出し作業では、工具ケースやセット品があると管理しやすくなります。

替刃・ダイス・バッテリー・充電器

本体だけでなく、替刃・ダイス・バッテリー・充電器などの消耗品・付属品も、運用に合わせて確認します。

電設工事・設備工事向けの工具をまとめて、手作業工具一覧で確認する

ケーブルカッター・圧着工具選びでよくある失敗

失敗対策
切断能力をsqだけで判断してしまうsqとφ(外径)の両方を確認
外径が大きく工具の口に入らないφ・口径を事前に確認
銅・アルミ専用工具で鋼線やACSRを切ろうとする対応材質を必ず確認
レースウェイをケーブルカッターで無理に切る専用カッターを使う
圧着範囲とダイスを確認していない圧着範囲・対応ダイス・端子を確認
バッテリー・充電器・替刃の有無を見落とす付属品・消耗品まで確認
活線や不明な線を切ろうとする停電・検電・有資格者作業・社内手順を確認
重量や作業姿勢を考えず大型工具を選ぶ作業場所・姿勢に合う重量を選ぶ

購入前チェックリスト

チェック項目確認内容
切る対象ケーブル、レースウェイ、ラック、管材のどれか
線種CV、CVT、IV、VVR、ACSR、鋼線など
サイズsqとφの両方を確認したか
材質銅、アルミ、鋼線、鋳鉄管など
電源方式充電式、AC100V、手動式
作業場所高所、狭所、屋外、加工場、電源有無
重量片手作業・持ち運びに無理がないか
圧着作業切断後に圧着工具も必要か
付属品バッテリー、充電器、ケース、ダイス、替刃
安全確認停電・検電・有資格者作業・社内手順を確認したか

よくある質問

Q. ケーブルカッターは何を基準に選べばいいですか?

切断する線種、導体断面積、外径、材質、作業場所、電源方式で選びます。特にCV線・CVT線・IV線などは工具ごとに対応能力が異なるため、sqとφの両方を確認することが重要です。

Q. 充電式ケーブルカッターとAC100Vコード式はどちらが良いですか?

現場移動が多い場合は充電式が便利です。加工場や電源を確保できる場所で連続作業する場合は、AC100Vコード式も候補になります。法人導入ではバッテリー管理や充電環境もあわせて確認しましょう。

Q. 油圧式ケーブルカッターはどんな現場に向いていますか?

太いケーブルや大径の電力線を切断する現場に向いています。切断能力、出力、重量、作業姿勢、対応線種を確認して選定します。

Q. ラチェット式ケーブルカッターは電動式の代わりになりますか?

軽作業や持ち出し用として便利ですが、作業量が多い現場や太径ケーブルの連続切断では、電動式・油圧式のほうが作業負担を抑えやすい場合があります。対応材質にも制限があるため確認しましょう。

Q. レースウェイはケーブルカッターで切れますか?

レースウェイやダクターは、ケーブルカッターではなく専用のレースウェイカッターを使うのが基本です。バリを抑えた切断や穴あけに対応する専用工具を確認しましょう。

Q. ケーブルラックを切る工具は何を選べばよいですか?

ケーブルラックには専用のケーブルラックカッターを検討します。切断対象のサイズや材質、使用する本体工具との適合を確認してください。

Q. ケーブルカッターと圧着工具はセットで考えるべきですか?

電設工事では切断後に端末処理や圧着作業が発生することがあります。切断工具だけでなく、圧着工具・ダイス・端子サイズまであわせて確認すると、現場の工具構成を整理しやすくなります。

Q. 圧着工具の250クラスと325クラスはどう選びますか?

主に扱う端子・ケーブルサイズで選びます。14〜250mm²中心なら250クラス、150〜325mm²の大型サイズを扱う場合は325クラスを検討します。必ず対応ダイスと端子仕様を確認してください。

Q. 活線をケーブルカッターで切断してもよいですか?

通電状態での切断は重大事故につながるおそれがあります。停電、検電、作業手順、有資格者による確認など、現場の安全基準に従って作業してください。

Q. 法人で工具をそろえる場合、何を一緒に確認すべきですか?

本体だけでなく、替刃、ダイス、バッテリー、充電器、収納ケース、持ち出し工具セット、保管場所、点検周期、修理対応を確認すると運用しやすくなります。

ケーブルカッター・圧着工具を探すなら手作業工具一覧も確認

ケーブルカッターは「切る対象」「線種・sq・φ」「材質」「電源方式」「作業場所」から絞り込み、切断後の圧着や配線支持材の加工まで含めて工具構成を整理するのが失敗しないコツです。電気工事は安全に関わるため、有資格者による作業・停電・検電・社内手順・工具の適合確認を前提に進めましょう。切断工具・圧着工具・専用カッター・工具セットを見比べたい場合は、手作業工具一覧もあわせてご確認ください。

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